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本からのぞく阪神間

甲子園ホテル物語

~西の帝国ホテルとフランク・ロイド・ライト~

世の中には星の数ほど「本」があふれています・・・。手にとった本には、さまざまな知識が、情報が、そして夢までもつまっているのです。
こちら「本からのぞく阪神間」では、阪神間の地元ネタ満載の本、阪神間発の本を、地元各施設からご紹介いただきます。
「!」と感じる本、心に残る本、一生付き合いたいと思う本・・・そんな宝物のような本に出会えますように!

甲子園ホテル物語<br>西の帝国ホテルとフランク・ロイド・ライト<br>三宅正弘・著<br>東方出版(2,310円)<br>全国書店と武庫川女子大学甲子園会館にて<br>お求めいただけます。
甲子園ホテル物語
西の帝国ホテルとフランク・ロイド・ライト
三宅正弘・著
東方出版(2,310円)
全国書店と武庫川女子大学甲子園会館にて
お求めいただけます。
昭和5(1930)年、阪神間に開業した甲子園ホテル。
設計者・遠藤新による空間デザイン(ライト式建築)と、支配人・林愛作の構想が結実した日本のホテルの魁となった。建築に託された秘密を解き明かし、提供された様々なもてなしと、それを担ったホテルマンたちの姿を描いています。

また、帝国ホテルなどアジアの同時代の11のホテルとの比較から甲子園ホテルの実像にせまります。


<本ご紹介:著者/三宅正弘氏(武庫川女子大准教授)>

旧 甲子園ホテル <現 武庫川女子大学 甲子園会館>

この建物は、昭和5(1930)年、甲子園ホテルとして誕生しました。
かつては「帝国ホテル(明治村で建物の一部を保存)」と並び称され、賑わいました。
中央に玄関・フロント・メインロビーを置き、左右に大きく食堂と宴会場を張り出し、その両翼の上階に独立性を保ちながら集約された客室群を階段状に配したライト式建築が用いられています。
設計は、フランク・ロイド・ライト(米・1867~1959)の愛弟子 遠藤新(1889~1951)の手になり、帝国ホテルにライトを抜擢した林愛作(1873~1951)の理想に基づいて設計されました。
日本に残る数少ないライト式の建築物であり、「打出の小槌」を主題にしたオーナメントや緑釉瓦、西ホールの天井に見られる市松格子など、日本の伝統美が随所に取り入れられ、壮麗な洋風建築の中に和を感じさせる建物です。

その後海軍病院、米軍の将校宿舎を経て国に接収された後、昭和40(1965)年、武庫川学院が譲り受け教育施設として再生されました。「武庫川女子大学甲子園会館」として大学のキャンパスとなった現在も、学生や武庫川女子大学オープンカレッジ受講者をはじめ各方面からの見学など、多くの人に利用されています。

平成20(2008)年暮れの文化審議会の答申により文化財登録原簿に登録され、平成21(2009)年1月22日(木)付で国登録有形文化財となりました。また、地域の景観の形成に重要な役割を果たしているとして、平成21(2009)年3月31日(火)付で兵庫県景観形成重要建造物にも指定されています。

<所在地> 西宮市戸崎町1-13 武庫川女子大学上甲子園キャンパス内
<TEL> 0798-67-0079 <庶務課直通>
<ホームページ>武庫川女子大学 甲子園会館

見学について
甲子園会館は、武庫川女子大学のキャンパスのひとつである上甲子園キャンパスにあり、大学の授業、オープンカレッジ<生涯学習>などの授業が行われていますので、関係エリアへの立ち入りはできません。
見学については、庭園・建物ともに手続きが必要となりますので見学ご希望の方は、必ず事前に相談及び電話予約をお願いします。<見学無料>