【科学でお茶を】サイエンスカフェ伊丹
地震の起きやすさの分布って、こんなにはっきり帯になってるんだ
2014/02/11
こんにちは、サイエンスカフェ伊丹のスタッフブログです。
企画しているイベントの裏話や、科学こぼれ話などをポロポロつぶやかせていただきます。
のんびりお茶を飲みながら、おつきあいいただけると嬉しいです。
毎週月曜更新予定 (*^^)v
ここで気になるのはやっぱり伊丹市のようす。
地図をぐっと拡大してみると、
ほほ~~~
ものすごくざっくりいうと、伊丹市に比べ、阪急神戸線より南は「震度6弱以上の揺れ」の確率が高く、宝塚線より北や今津線より西は、伊丹より確率が低いってことでしょうか。
地震ハザードカルテの画面で 「今後30年間に震度5や震度6以上の揺れに見舞われる確率」を
JR伊丹駅、尼崎駅、西宮名塩駅で、ちょこっと比べて見てみました。
やっぱり、尼崎は伊丹より進度5~6の地震が来る確率が高くて、
逆に、名塩あたりに行くとぐっと確率が下がりますね。
尼崎は梅田と同じように、もともと海の底だったのでしょうか。
確率の値は阪急梅田駅(JR大阪駅)界隈と同じくらいの値でした。
「表層地盤のゆれやすさ」を比べると下のグラフのような感じ。
ちょっと見にくいですが、左から尼崎、伊丹、西宮名塩です。
ピンクの矢印が左に行くほどゆれにくくなります。
尼崎は「三角州・海岸低地」伊丹は「砂礫質台地」西宮名塩は「丘陵」とありますね。
全く地盤が違うんだ。
深いところの地盤がどうなってるかっていうのが下のグラフ。
左から尼崎、伊丹、西宮名塩です。
縦軸が地盤の深さ。横軸が地盤の固さ(右に行くほど固い)。
つまり、尼崎は深いところまで地盤が柔らかで、西宮名塩は浅いところから深いところまでずっと固いみたい。
このサイト、予測情報だけでなく、
今、地震があったらどうなるかを知り、どう動けばいいかを考えることのできるアプリもついていました。
でも、こういうのを見ると時代が変わったな~って思います。
ちょっと前まで学会では
「地震を予測するなんて、不可能だ。」
「地震予測をしようだなんて邪道だ。研究者のすることじゃない」
という大御所の意見がまかり通っていました。
昔の教授は今の100倍以上偉そうで、権力も持っていましたから、
若手研究者も、大御所に禁止された研究をするなんて考えられませんでしたし。
科学の世界って進化するんですね(*^。^*)
『地震ハザードステーション』、もっともっといろいろな情報を見ることができます。
興味があれば、ぜひのぞいてみてください。
自分の家や、実家、子世帯の家があるところは、地震に強いのかな?
それだけでも、おもしろいかも。
地震ハザードカルテ画面の「地名」に住所を入れ、「場所を検索」をクリック。
そして下の方の「診断」を押すと、結果が出てきます。
↓
.j-shis.bosai.go.jp/labs/karte/「地震ハザードステーション J-SHIS」は独立行政法人 防災科学技術研究所
が開発した「地震動予測地図」の公開システムです。http://www.j-shis.bosai.go.jp/
■サイエンスカフェ伊丹■
2008年より伊丹市内で1~2か月に1度、「サイエンスカフェ」という、研究者の話を聞きながら気軽に議論を楽しめる場を提供しています。2012年より中高生やその保護者の方に理系進路のおもしろさを伝える企画も始めました。
ラスタホールを活動拠点とする市民団体です。
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