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【科学でお茶を】サイエンスカフェ伊丹

おかしのもと

サイエンスカフェ伊丹 ブログ「科学でお茶を」

2017/06/24

こんにちは、サイエンスカフェ伊丹のスタッフブログです。
企画しているイベントの裏話や、科学こぼれ話などをポロポロつぶやかせていただきます。
のんびりお茶を飲みながら、おつきあいいただけると嬉しいです。
1~2か月に1度更新予定 (*^^)v
6月☆日
今日のおやつは、かりんとうとポテトチップス。
食べすぎかな!? 食いしんぼうのかめちゃんです。

美味しいおやつを食べながら、お菓子の袋を見ていると、見慣れない言葉を見つけました。
植物油脂?
植物から作られた油のことだと思うけど、植物「油」じゃなくて、油脂!?
油と油脂って、何が違うの?

我が家の台所にある油は、「なたね油」と「ごま油」でした。
原材料名の欄には、それぞれ「食用なたね油」と「食用ごま油」と書いてあって、植物油脂の文字はありません。

ポテトチップスの袋はどうなってるでしょう。
米油にパーム油。
またまた、見慣れない名前が!

米油って、お米を絞ったら油が出るの?
パームって、椰子のこと? じゃあ、ココナッツオイルのことかな?
もう謎だらけです。
気になって、お菓子も喉を通りません(うそです。しっかり完食しました)。

謎だと思ったら、解くしかありません。
困った時のかめちゃんの救世主、図書館で調べてみました。
(サイエンスカフェ伊丹がお世話になっているラスタホールの1階には、伊丹市立図書館南分館があります)
<植物油脂って?>
私たちは、油という言葉を
(1) なたね油、ごま油などの植物系のもの
(2) ラード、バターなどの動物系のもの
(3) ガソリン、灯油などの鉱物系のもの
など、幅広い範囲のものを指して使っています。

その中で、私たちが栄養源として消化吸収できる(1)と(2)の油を「油脂」と呼ぶそうです。
(3)の鉱物系の油は、私たちにとって有害なものである場合が多いそうです。確かにガソリンは食べられませんね。
<米油とパーム油って?>
米油は、お米を絞ってできるものではありませんでした。
お米(玄米)を精米する時にでる「米ぬか」から採れるのが、米油。
米ぬかの15~20%に油分が含まれています。

そして、調べれば調べるほど、ビックリがいっぱいだったのが、パーム油。
ココナッツミルクがとれるあの椰子(名前はココヤシ。ココヤシから採れるのがココナッツオイルです)ではなくて、アブラヤシという同じヤシ科の植物の果肉から採れます。
果肉中の油分は45~50%。約半分が油!!
世界で最も多く生産されている植物油脂だそうです。

私が食べたかりんとうにもパーム油が入っていたのかもしれませんね。
さあ、ここで、新たな謎があらわれました。
世界で最も多く生産されているのに、スーパーマーケットで「パーム油」が並んでいるのを見たことがありません。
どうして!?
<パーム油はどこに?>
この謎も少しだけ解けましたよー。
パーム油は、酸化しにくく、揚げ物に使うとサクッと揚がるという特性から業務用のフライ油などに、口どけがよい特性からはチョコレートに使われているそうです。
また、マーガリンやショートニングの原料にもなっています。パンやケーキに使われているショートニングにもパーム油が使われていたんですね。

石けんの原料などにも使われているそうで、全ての使い道を調べることはできませんでした。
見たこともないパーム油なのに、食用以外も含めると、日本人1人当たり1年間に5kgのパーム油を消費しているんですって!!
そんなパーム油の正体、気になりませんか?
<パーム油のもと>
パーム油が、アブラヤシという植物から採れるということはわかりました。
でも、アブラヤシって知ってます? 見たことありますか?

見たことがある人は少ないんじゃないでしょうか。
私は見たことも聞いたこともない植物でした。
が! かめちゃん捜査網の本領発揮。
パーム油の正体のスクープ画像をゲットいたしました!!

スクープはちょっと大げさですが、
アブラヤシの主な産地であるボルネオ島で撮影された写真をお借りすることができました。
知らず知らずのうちに食べっちゃっている、「パーム油のもと」たちの姿をご堪能くださいませ~~。

アブラヤシの実は、こんなのです(写真上)。これを加工して絞ると油がとれます。

手のひらにのっけると、これぐらい(写真中)。結構、大きいですね。下に敷いているのは、現地のお札です。

上の実のひとつひとつが集まるとこんな感じ(写真下)。

積み上げると圧巻ですね(写真左)。

このかたまり1つで、25kg以上あるそうです。
それを軽々と持っちゃってる! うわぁ~~、力持ち!!(写真右)
この重たい実が樹の上にたくさんなっています。(写真左)

そして、それをこうやって採ります。(写真中と右)

大きい木ですねー。
みなさんホントに力持ち。
ボルネオ島のみなさんのおかげで、美味しくてお財布にも優しいポテトチップスが食べられるんですね。
感謝しなくては。
上の写真の長―い鎌のようなもので切り取った切り口がコレです(写真)。

植物油脂のことを知らなくても、アブラヤシの実がどんな形をしているのか知らなくたって、ポテトチップスは美味しく食べられます。
だけど、知らなくてもなーんにも困らないことに興味を持つのは、とっても楽しくて、なんで?? と不思議に感じたことの答えや理由がわかった時は、すごーく嬉しい。
三時のおやつがきっかけで、美味しいと一緒に、楽しいと嬉しいを見つけることができました。

きょうはご紹介できませんでしたが、それぞれの植物から油になるまでの工程には、化学がいっぱいです。
私たちのまわりには、サイエンスのタネが溢れています。

不思議に思ったことやサイエンスカフェで取り上げてほしいなーと思うテーマがあったら、ぜひ教えてくださいね。
あなたの疑問が、サイエンスカフェへと繋がるかもしれません。
お待ちしてまーす。

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資料提供:神前進一さん(菜の花プロジェクトみのお)
参考資料:「食用油脂入門」日本食糧新聞社、「油ができるまで」宮崎祥子・白松清之著 岩崎書店

※画像等の転載はご遠慮ください

■第77回サイエンスカフェ伊丹 「やってみよう!江戸の算術」
日時場所: 2017年7月29日(土)10~11時半、ラスタホール
対象:小学生20名(保護者見学可)
昔、今みたいに電卓が無い時代には「算木」という道具で複雑な計算も行っていました。昔の計算機「算木」を使ってみよう。
詳しくはこちらをご覧ください
http://cafeitami.web.fc2.com/#17729ya

■第78回サイエンスカフェ伊丹 ←7月にラスタホールにて受付開始予定
伊丹名物「鳴く虫と郷町」の関連イベント「昆虫の時計とリズム」
日時場所:2017年9月9日15~17時、イタリアンレストラン アントン
あらゆる生物は、毎日の環境変化に対応するため、およそ24時間周期の概日時計というしくみを持っています。概日時計は一日の寝起きのリズムを作るだけでなく、一日の明るい時間を測ることにより、一年の季節のリズムを作る役割も担っています。また、昆虫の中には二日のリズムで生活するものもいるようです。様々な昆虫のリズムと体内時計の使い方について紹介します。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://cafeitami.web.fc2.com/#170909koncyu

詳細:サイエンスカフェホームページ http://cafeitami.web.fc2.com/
お問い合わせ、お申し込み:ラスタホールへ。 電話・来館・メールにて受付。
                 電話 072-781-8877 火曜日休館

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■サイエンスカフェ伊丹■
2008年より伊丹市内で1~2か月に1度、「サイエンスカフェ」という、研究者の話を聞きながら気軽に議論を楽しめる場を提供しています。
伊丹市生涯学習センター(ラスタホール)を活動拠点とする市民団体です。
  
サイエンスカフェ伊丹ホームページ<http://cafeitami.web.fc2.com/