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女子大生の≪まち・建築≫面白探訪

vol.2 生まれ変わる団地 ~浜甲子園団地~

行こうよ♪武庫嬢と一緒に街歩き♪

レンガタイルの校舎が印象的な武庫川女子大学
今年で70周年を迎え、在学生数も1万人近くになり、日本の女子大学でも名実ともにトップクラスになりました。
通称「ムコジョ」。西宮はもちろんのこと、関西じゃ「ムコジョ」の名前をご存知ない方は少ないはず・・・。
そんな「ムコジョ」の生活環境学科4回生が教授と共に、卒業研究の一環で様々なまち・建築・暮らしを見て歩きます。そんな様子を随時紹介していきます♪
三好教授&たけち
三好教授&たけち
<<今回の登場人物>>

◇教授:三好庸隆先生
武庫川女子大学教授/工学博士。都市環境プランナー/建築家。
多くのニュータウンや建築の計画・設計を手掛けている。代表的プロジェクトは三田市ウッディタウン、国際文化公園都市彩都など。株式会社PPI計画・設計研究所の取締役会長でもある。

◇たけち(まいぷれリーダー)
炭酸育ちで掃除マニア。外見に似合わずマジメちゃん。「淡路島が生んだ奇跡の異端児!!」
☆初登場☆
◇まちゃぴーな(まいぷれ副リーダー)
生活環境学科4回生。いつも何かに追われて焦ってる☆テンパリ娘★「生粋の武庫嬢10年目♪」
◇サルサ
日本酒・靴が大好き。ファービー(似)。「中米代表!!ラテンのピリ辛娘」
◇はぎさま
スタイル抜群。愛犬「ころすけ」をこよなく愛する♪「三好ゼミ陰の支配者★みんなの女王はぎさま☆」
◇もっさん
笑顔に癒される♪旅行大好きな遅刻常習犯。「愛媛みかん大好き!!ミスポンジュース♪」
◇もりもん
ポルノグラフティマニア。ラジオに夢中♪「逆輸入の大阪人、千里に凱旋!!」
☆ゲスト☆
◇大坪ゼミ
生活環境学科4回生。みんなとってもマイペース。|(-∇-)| でもやるときはやります!!  

☆「まいぷれ」第2弾!!今度は「浜甲子園団地」☆

お久しぶりですの人も!初めましての人も!こんにちは♪武庫女の三好ゼミです。o(^-^o)(o^-^)o
だいぶ寒くなってきて、風邪が流行ってますが、インフルエンザも吹き飛ばして三好ゼミはどんどん歩いて行きます!!
一緒にがんばっていきましょ~♪O(≧∇≦)O イエイ!!

三好先生   ― 今日は予定通り「浜甲子園団地」に行きます。
みんな    ― はーい!!(⌒▽⌒)
三好先生   ― この団地は武庫川女子大学の近くにあって、西日本有数の大規模な住宅団地なんだ。
まっちぴーな ― 私はずっと武庫女だったから、中学校と高校のすぐ近くにあった浜甲子園団地をよく知ってます。
サルサ    ― 私も~♪
三好先生   ― 今回は君達の友達である大坪ゼミが、老朽化している地区センターの一室をリフォームしているそうだからさっそく行ってみよう。

ということで、さっそく「浜甲子園団地」に行っちゃお~♪(*^▽^*)
っとその前に・・・

<三好先生のショート・レクチャー>

☆浜甲子園団地全体☆
☆浜甲子園団地全体☆
浜甲子園団地のはじまり
浜甲子園団地は戦後の住宅問題を解決するために、阪神電鉄甲子園駅と鳴尾駅の南にある浜甲子園運動公園を挟んだ、甲子園浜に面する敷地面積約31万m2(甲子園球場8個分の大きさ!!)の所に、日本住宅公団(現:都市再生機構)が昭和37年からわずか2年の短期間で、150棟、4613戸の住宅団地を造ったことから始まったんだ。

浜甲子園団地の建て替え
1万人が暮らす浜甲子園団地は全て賃貸住宅なんだけど、良好な住環境だったから、居住者の世代交代があまり起こらず、高齢化が進むと共に、住宅そのものの老朽化も著しいので、団地の建て替えが計画された。その第1期として実現しているのが「さくら街」なんだ。

☆新しい街「浜甲子園さくら街」☆

到着!!テンション高めです。ヾ(@^∇^@)ノ
到着!!テンション高めです。ヾ(@^∇^@)ノ
三好先生 ― ここは新しく建て替えられた「浜甲子園さくら街」だよ。2005年から入居が始まったばかりの新しい街だね。
もっさん ― 高層と中層の部分があって四角い箱みたいな団地っぽさがなくておしゃれ~♪o(*^▽^*)o~
はぎさま ― 色も白やグレーの落ち着いた色合いだね。(⌒◇⌒)ノ
三好先生 ― 高層部は圧迫感がなく青空が映える白、中層部は目立つように濃い色になっているんだよ。百年の森や蝶の住める環境づくりなど緑もたくさんあるんだよ。(*^∇゜)v
全然団地っぽくない・・・。w(°o°)w!!
全然団地っぽくない・・・。w(°o°)w!!
「関西まちづくり賞」も取っちゃってます!!(*゜ロ°)ノ<br>さすが!!
「関西まちづくり賞」も取っちゃってます!!(*゜ロ°)ノ
さすが!!""ハ(^◇^*)♪
今日は専属カメラマンの先生です(笑)
今日は専属カメラマンの先生です(笑)
三好先生 ― ここはもともとは競馬場があった所で、当時、この一帯は阪神間有数のレベルの高いレクリエーションエリアだったんだよ。武庫川女子大学もこの個性的な地区の一角に設立され、今年で70周年になるんだね。
競馬場が2つもありました。(☆゜o゜)<br><br>
競馬場が2つもありました。(☆゜o゜)

「さくら街」の隣には武庫女の中学校と<br>高校がありま~す。\(⌒0⌒)
「さくら街」の隣には武庫女の中学校と
高校がありま~す。\(⌒0⌒)
次は、まだ建て替えされていないもともとの「浜甲子園団地」で~す♪

☆生まれ変わる「浜甲子園団地」☆

もうすぐ取り壊されてしまいます。<br>昔ながらの団地って感じですね。「(゚~゚o)
もうすぐ取り壊されてしまいます。
昔ながらの団地って感じですね。「(゚~゚o)
団地のランドマークの給水塔です( ゜Д゜)!!
団地のランドマークの給水塔です( ゜Д゜)!!
三好先生 ― 見て分かると思うが、ここはこれから工事が始まる所だね。かなり老朽化してしまっているんだ。
もりもん ― このままじゃ危なそう・・・。(/;°ロ°)/
サルサ  ― でも全部壊すのはなんだかもったいないよね。( ̄~ ̄;)住んでいた人達は、思い出がつまっている場所になるし。
三好先生 ― 建て替えられた「さくら街」ともともとの「浜甲子園団地」の二つを見比べてどう感じたかな?「さくら街」は新築で工夫もされていてとても素晴らしいけど、もともとの中層住宅で構成された住環境も、懐かしさを伴った、落ち着いた良さがあるよね。

☆「浜甲団地商店街」のリフォーム☆

たけち ― あっ!!大坪先生発見!!では、大坪ゼミの人にリフォームの紹介をしてもらいましょう。

ここの一角でリフォームをしました。
ここの一角でリフォームをしました。
大坪ゼミとみんなで一緒にパチリ★
大坪ゼミとみんなで一緒にパチリ★

<大坪ゼミのリフォーム活動>

私達は浜甲子園団地商店街の一角にある20m2の一室を、団地の高齢者の人達を主に想定した「たまり場」としてリフォームしました。
まずコンペ(建築設計競技)を行い、7月からプランを立て、8月から作り始め、夏休みもほぼ毎日作りました。一から全て自分達で作ったので、壁を塗ったり、床を張る作業が大変でした。
電気や水道も使えるようにし、家具や収納できるイスも作り、9月の中旬に完成しました。
これからは地域の方にどのようにこの部屋を利用してもらうかを考えていきます。

★活動アルバム★

大坪ゼミのメンバーです
大坪ゼミのメンバーです
だたのコンクリートの部屋です・・・( ° °; )
だたのコンクリートの部屋です・・・( ° °; )
みんなで壁を塗りました(‐^▽^‐)
みんなで壁を塗りました(‐^▽^‐)
大きな入り口をつけました。<br>これで外からでも中の様子がすぐに分かります♪
大きな入り口をつけました。
これで外からでも中の様子がすぐに分かります♪
床を張って、家具を置きました。<br>電気もついて完成です\(^o^)/<br>バンザーイ☆
床を張って、家具を置きました。
電気もついて完成です\(^o^)/
バンザーイ☆
現在は浜甲子園団地の歴史や写真を展示しています。
現在は浜甲子園団地の歴史や写真を展示しています。

☆これからの「浜甲子園団地」☆

大坪先生 ― ではここからは浜甲子園団地自治会会長の堤さんと副会長の小川さんにお話をしてもらいましょう。

<堤さん(浜甲子園団地自治会長)と小川さん(同副会長)のお話>

右から小川さん、堤さんです
右から小川さん、堤さんです
新しくできたさくら街には若い世帯も入居しているけれど、既存の浜甲子園団地の約38%が65歳以上と高齢化が進んでいるんです。なので、ぜひここで絵画を飾ったり、編み物を教えてもらったり、子供たちに読み聞かせをしたりして、多くの人が気軽に集まって交流できる場所にしていきたいと思っています。
一人で住まれてる高齢者の方も多く、家に引きこもりがちの方にもどうにか出てきてもらって交流に参加してもらいたいんですが、なかなかそれが難しくって・・・。ここがお家からでてくるきっかけになればいいですね。
「住む」というのはそこで人間関係を作っていくということですから。
浜甲団地商店街前の広場は子供の遊び場♪<br>ここで遊ぶ子供たちとも触れ合える場に<br>なってほしいな。(◎⌒○⌒◎)
浜甲団地商店街前の広場は子供の遊び場♪
ここで遊ぶ子供たちとも触れ合える場に
なってほしいな。(◎⌒○⌒◎)
まっちゃぴーな ― なるほど・・・φ(..)一人で住まれている高齢者の方には特に近所付き合いが大切になりますね。
堤さん  ― でも「さくら街」の方では表札の出ていない家もあって、地域の交流が難しくなっているのよ。もともとあったお祭りもなんとか続けているけれど、いつまでもつか不安だわ。
もっさん ― 若い人達がもっと増える必要があるね。( ⌒o⌒)ノ
サルサ ― それだけじゃなくって、みんなで地域を盛り上げていこうという意識を持つことも大切だよ!!
ということで今回の街歩きはここまで♪

みんなの感想

もりもん ― 新しい「さくら街」は綺麗で住みやすそうだよね。(ノ*゜▽゜*)子供も増えそう♪
たけち ― うん。でも再生は団地を建て替えるだけじゃなくて、建て替えてからどうしていくかも大切だね。( ̄~ ̄;)
はぎさま ― 高齢者ばかりじゃなくって、子供たちであふれる団地になるといいね♪

先生の一言

今回見学した「浜甲子園団地」のような団地再生は、今街づくりの分野で大きなテーマになりつつあるんです。大事なことは建物が新しくなるだけではなくて、培われてきた地域社会やコミュニティをどう継承していくかということなんです。
「団地再生」とは、とりもなおさず「暮らしの再生」なのですからね。

次回は・・・

次回は先生も手がけた「彩都ニュータウン」を見に行く予定です♪\(o⌒∇⌒o)/このニュータウンは新しくて人気も高くて、子供がイッパイのニュータウンだそうです。新しいデザインの住宅がたくさんありそうですね♪

またまた長くなってしまいましたが、いつも読んでくれてありがとうございます。Thanks ☆☆** v(o^▽^o)v**☆☆ Thanks またね~♪(@^▽^@)ノ

(このコーナーは、武庫川女子大学生活環境学科三好ゼミの協力のもと、企画・構成されています。)

今回の担当は たけち&まちゃぴーな でした。m(_ _)m

*出典:「浜甲子園、再生」(都市再生機構 パンフレット)
     「はまこう思い出アルバム」(浜甲子園団地・まち再生運営協議会)