ハッピーデザイン
「ダブルケア」って聞いたことがありますか?
2015/12/02
会社のお昼休み。
麻衣さんがお友達と盛り上がっていますよ。
どんな話をしているのかこっそりのぞいてみましょう。
麻衣さん「美穂ちゃん、いいなぁ。あんなステキな彼氏がいて!私もステキな彼氏がほしい!」
美穂さん「麻衣ちゃんはかわいいから大丈夫だって!」
麻衣さん「そうかなぁ。で、美穂ちゃん!その人と結婚するの?」
美穂さん「そんなのまだわからないよ。でも、最近なにかで聞いたんだけど、子育ては早いほうがいいって言ってたなあ。」
麻衣さん「あ。うちのお母さんも、子育ては体力がいるって言ってたわ。」
美穂さん「うーん?そんな話だったかなあ。あ、そうそう!ダブルケアとかって話だったよ。」
麻衣さん「ダブルケア?」
●今回のハッピーデザイン●
「ダブルケア」、初めて耳にする方も多いのではないでしょうか?
ダブルケアとは、子育てと介護を同時に行わなければならない状態のことを言います。
ダブルケアとなる大きな要因の一つが晩婚化と晩産化です。
内閣府によると日本人の平均初婚年齢は、2012年で夫が30.8歳、妻が29.2歳となっています。1980年には夫が27.8歳、妻が25.2歳だったので、ほぼ30年で、夫は3.0歳、妻は4.0歳、平均初婚年齢が上がったことになります。
また、それに伴って晩産化も進んでおり、2012年の場合、第1子の出産が30.3歳、第2子が32.1歳、第3子が33.3歳となっています。
2012年のデータで考えてみましょう。
妻が30.3歳で女の子が生まれた場合、平均出生時の年齢が2012年と変わらなければ、初孫が生まれるときにはおじいちゃんは62.2歳、おばあちゃんは60.6歳。2人目の孫が生まれるときにはおじいちゃんが64.0歳、おばあちゃんが62.4歳となっています。
男の子が生まれた場合は、おじいちゃん、おばあちゃんの年齢ももう少し上がることになります。
では、介護の年齢はどうなっているのでしょうか。
2010年の平均寿命は男性が79.55歳、女性が86.30歳でした。一方で「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」である健康寿命は、男性が70.42歳、女性が73.62歳になっています。つまり、70歳以降になると健康な生活を送ることは難しくなってきます。
先ほどの晩産化のデータから考えると、第1子が8歳(小学3年生)、第2子が6歳(小学1年生)ごろから両親の介護が始まる可能性があるということになります。
最近は一人っ子であったり、両親から離れて遠くに住んでいるケースも多く、子育てと介護の両方を抱えることは大きな問題となっています。
「ダブルケア」から、自分の人生をどうするのか、親の立場子どもの立場、それぞれの立場から考えるきっかけにしてみるのもいいかもしれません。
お互いが幸せになるためにしっかりと話し合ったり、準備をしたりする、親子の会話から幸せな生活をデザインするヒントが生まれるといいですね!
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講師 ライフエンディング・アシスト代表 古谷 温子
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講師 鈴木崇司会計事務所 税理士 鈴木 崇司
日時 2015年12月12日(土)13時~18時
場所 一般社団法人HPCセミナールーム(兵庫県西宮市伏原町7-17 アルビオン西宮2階)
問合せ先 川部司法所事務所 TEL06-6815-0100